
ハンドメイド作家になるには、何から始めたらいいの?



はじめてだと準備や販売の流れがわからず、不安になりますよね。
ハンドメイド作家になるには、始め方の流れを知ることが大切です。
この記事では、初心者の方でも自信をもって始められるよう、必要なステップをわかりやすくまとめました。
- ハンドメイド作家になるための始め方ガイドマップ
- 準備から販売開始までの流れ
- お店づくりや作品制作のポイント
- 販売の方法や広め方のコツ
ひとつずつ丁寧に紹介しているので、迷わずスタートできますよ。
この記事を読めば、「私にもできそう」と前向きな気持ちになれるはずです。


ハンドメイド作家とは?
ハンドメイド作家の仕事とは、どんなものかご存じですか?
ここでは基本を簡単にご紹介しますね。
ハンドメイド作家とは何をする人?
ハンドメイド作家とは、自分の手で作品を作り、販売する人のことです。
趣味や副業として活動する方もいれば、仕事として本格的に取り組む方もいて、働き方はさまざまです
自宅でできるため、主婦にとても人気があります。
「好きなことを仕事にできる」点が大きな魅力です。
趣味と仕事、それぞれのハンドメイドの違い
趣味と仕事のハンドメイドでは、目的が大きくちがいます。
趣味で作るハンドメイド | 仕事としてのハンドメイド |
---|---|
自分が楽しむために作る | お客様に届けてお金をいただく |
自分が作りたいものを思いのまま作る | お客様のニーズに合うものを作る |
時間や材料費を気にせず楽しめる | 時間やコストを考えて利益を出す |
作りたい時に自由に作れる | 納期や品質への責任がある |
仕事にする場合は、売れる工夫や値段のつけ方も考える必要があります。
また、販売には責任がともなうので、品質や対応も大切です。
ハンドメイド作家に向いている人
ハンドメイド作家に向いている人には、
- 物を作ることが好き
- コツコツ続けられる
- 人の気持ちを考えられる
特別な資格がなくても始められますが、地道に続ける力は必要です。
「向いているかも」と思ったら、まずは少しずつ始めてみましょう。


ハンドメイド作家になるための始め方マップ
ここでは、ハンドメイド作家になるまでの道のりをわかりやすくまとめてみました。
「何から始めればいいの?」という方は、ぜひこの流れを参考にしてください。
まずは基本の準備から始めます。
自分が何を作りたいのか、どんなお店にしたいのかを考えることが大切です。
- 作るジャンルや作品の種類を決める
- コンセプトや世界観を考える
- どんなお客様に届けたいかを考える
考える時間がしっかり取れると、その後の行動がぶれにくくなります。
次に、実際に手を動かして作品づくりを始めます。
また、売るための準備も同時に進めていきましょう。
- 試作品をいくつか作ってみる
- 材料費や手数料を調べて販売価格を決める
- 梱包や発送の方法を考えて準備する
この段階では「練習」もかねて、自信作を作ることを意識してください。
作品ができたら、次に考えるのは「どこで、どうやって売るか」です。
お客様に見つけてもらう工夫もこの時期に考えておきましょう。
- 販売するサイトを決める
- SNSやブログで宣伝する準備をする
いよいよ販売スタートです。
ネットショップに登録して、お店を作っていきます。
- ネットショップのサービスに登録する
- 写真を撮影して作品を登録する
- 販売開始後はお客さま対応にも気を配る
開店直後は緊張しますが、少しずつ慣れていけば大丈夫です。
販売に慣れてきたら、次はお店の成長を目指しましょう。
- リピーターを意識した対応を心がける
- 季節やイベントに合わせた作品づくりをする
- 販売に関わる法律や経理の知識を学ぶ
一歩ずつ成長すれば、信頼される作家になれます。
この流れにそって、各ステップをくわしく解説していきます。
1.ハンドメイド作家としての土台を作る準備期間
いきなり販売から始めると、思うように進まないこともあります。
まずは自分の「土台」をしっかり作ることが大切です。
ジャンルを決める
最初に、自分がどんなジャンルの作品を作るかを決めましょう。
たとえば「アクセサリー」や「編み物」など、自分が続けやすいものがおすすめです。
いろいろ試しながら決めるのも良い方法です。


作る作品を決める
ジャンルが決まったら、次は具体的な作品を決めていきます。
- 自分が楽しんで作れるか
- お客様に喜んでもらえるか
- 材料費や手間に見合うか
このような視点で考えてみてください。
最初は1〜2種類にしぼって、慣れてから作品を増やすのもおすすめです。


お店のコンセプトや世界観を決める
お店のコンセプトは、全体の印象を左右する大事な部分です。
- どんな雰囲気のお店にしたいか
- どんな人に届けたいか
- どんな言葉で伝えるか
こういったことを考えながら、世界観を作っていきましょう。
メモやイラストにしてまとめておくと、後で迷ったときに役立ちます。
ターゲットを決める
ターゲットとは「どんな人に買ってもらいたいか」です。
- 年代
- 例:40代女性、子育て中のママ など
- ライフスタイル
- 例:シンプル好き、おしゃれ重視 など
- 趣味や好み
- 例:ナチュラル、可愛い、落ち着いた雰囲気 など
ターゲットを決めることで、作品や言葉選びがぶれにくくなります。
目標にしたいお店を見つける
すでに活躍しているお店を見るのも、とても勉強になります。
- どんな作品を売っているか
- 写真の撮り方や紹介の仕方
- 価格のつけ方や世界観のつくり方
自分の理想に近いお店をいくつか見つけておくと、方向性が定まりやすくなります。
作品を販売したいと思っているサイトで、自分のジャンルがどのくらい出ているか検索してみましょう。
ハンドメイド作品を売る場所として特に有名なのが、minne(ミンネ)とCreema(クリーマ)です。
はじめて販売する方には、操作がわかりやすくて使いやすいminne
〉〉minne
スキルや資格を習得する
ハンドメイド作家は資格がなくても始められますが、スキルがあると心強いです。
- ハンドメイドの知識
- 写真の撮り方
- 売れる商品ページの作り方
- 簡単なデザインの知識 など
ハンドメイド系の資格を取ることで信頼感がアップすることもあります。
本や動画で学ぶのもおすすめです。


2.お店のコンセプトに合った作品を制作する期間
土台ができたら、いよいよ作品制作のスタートです。
ここでは販売する商品や価格、配送方法など、実際の準備に入っていきます。
試作品を作ってみて、売るものをしぼりこむ
最初から完璧な商品を作る必要はありません。
- いくつか試作品を作って、反応を見てみる
- 家族や友人に感想を聞いてみる
- 作りやすさや材料の手に入りやすさをチェックする
このように、実際に作ってみることで見えてくることがたくさんあります。
試す中で「これは自信がある」と思える商品にしぼりこんでいきましょう。
材料費や手数料を考えて売る値段を決める
価格はとても大事なポイントです。
安すぎても利益が出ませんし、高すぎても買ってもらえません。
- 材料費を計算する
- 手数料(販売サイトの利用料など)を確認する
- 梱包や配送の費用も含めて考える
そのうえで、自分の手間もふくめて適正価格を設定するようにしましょう。




商品の発送方法を決める
どんな方法で作品を届けるかも、事前に考えておく必要があります。
- 郵便局や宅配便のサービスを調べる
- サイズや重さに合わせて選ぶ
- 配送料も確認する
配送トラブルを防ぐためにも、追跡できる方法が安心です。
梱包や発送に必要なものをそろえる
丁寧な梱包は、お客さまに安心感を与えます。
- 緩衝材(プチプチ)
- 封筒や箱
- セロハンテープ、のり、ハサミ
- お礼のメッセージカード など
きちんとした見た目に仕上げることで、リピーターにもつながりやすくなります。


3.販売する方法と広める方法を考える期間
作品ができたら、次に考えるのは「どこで、どうやって売るか」です。
お客様に見つけてもらう工夫もこの時期に考えておきましょう。
ネットショップやフリマアプリの選び方
販売には、ネットショップやフリマアプリなどさまざまな方法があります。
それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
- ハンドメイド専門サイト
- ハンドメイド専門で出品しやすい(minne、Creemaなど)
- ネットショップ
- 自分だけのお店を作れる(BASE、STORESなど)
- フリマアプリ
- 気軽に出品できて集客力がある(メルカリ、ラクマなど)
最初はminneやフリマアプリから始めて、慣れてきたらネットショップを開く流れもおすすめです。


SNSで作品を広めるコツ
せっかく作った作品も、知ってもらえなければ売れません。
SNSを使えば、たくさんの人に作品を見てもらうチャンスが広がります。
- 写真は明るくきれいに撮る
- ハッシュタグで検索されやすくする
- 制作の裏側なども投稿して親しみをもってもらう
InstagramやX(旧Twitter)はハンドメイド作品との相性も良いので、おすすめです。
ブログの活用方法
SNSだけでなく、ブログでも発信できます。
- 商品の詳しい説明を書く
- 自分の想いやこだわりを伝える
- 季節やイベントに合わせて紹介する
文字での情報は、作品の魅力をより深く伝える手段になります。


4.作品を販売し始める期間
準備が整ったら、いよいよ作品の販売を始めます。
この時期はお店の見せ方や第一印象がとても大切になります。
ネットショップに登録して開店準備をする
参考になるお店を探したときに、すでに販売サイトに登録した方も多いと思います。
ここからは、いよいよ本格的にお店の準備を進めていきましょう。
- minneやCreema、BASEやSTORESなどのサービスに登録する
- お店の名前や紹介文を入力する
簡単な操作で始められ、登録後すぐに出店できるので、初心者でも気軽に挑戦できます。
〉〉minne
最初はminneやフリマアプリから始めて、慣れてきたらネットショップを開く流れもおすすめです。


ネットショップの設定とデザインを整える
お店の見た目は、お客様の印象に大きく影響します。
- ショップ、運営情報
- ショップを見やすく整える
- お店の紹介や購入方法をわかりやすく書く
商品を発送する際には、自分の住所を記載する必要があります。
minneやメルカリなど匿名配送に対応している場合もありますが、送り主の住所が必要になることもあります。
自宅の住所を公開するって不安を感じる方は少なくありません。
そんな時に便利なのが「GMOオフィスサポート
自宅の住所を出さずに、お店用の住所として使えるので安心です。
申し込みはネットで簡単にでき、料金も手頃なので、初めての方にもおすすめです。
プライバシーを守りながら活動したいハンドメイド作家さんにぴったりのサービスです。


作品の写真を撮ってネットショップに登録する
商品の写真は、売れ行きに大きく影響します。
- 明るい場所で、ピントを合わせて撮る
- 背景をシンプルにして作品を引き立てる
- 角度を変えて何枚か撮る
写真はできるだけ自然光で撮ると、色味がきれいに出ます。
商品説明とあわせて、丁寧に登録していきましょう。
5.お店を成長させるステップアップの期間
販売を始めてしばらくたつと、次の目標が見えてきます。
この時期は「続けること」と「レベルアップ」がテーマになります。
リピーターを増やす工夫
リピーターが増えると、お店の売上も安定しやすくなります。
- 丁寧で気持ちのよい対応を心がける
- おまけやメッセージカードを添えて印象を良くする
- お客様からの感想を作品づくりに活かす
一人ひとりとのやり取りを大切にすることで、また買いたいと思ってもらえます。
信頼関係を積み重ねていくことが何より大切です。
商品ラインナップを見直す
売れた作品・売れなかった作品を見直すことで、次の展開につながります。
- 売れ筋商品を強化する
- 新しいジャンルに少し挑戦してみる
- 季節に合った作品を追加する
たくさん作るのではなく、「お客さまが求めているもの」にしぼるのがポイントです。
季節やイベントに合わせた新作の企画
年間の流れを意識して、新しい企画を立てると楽しく続けられます。
- 春:入園・入学グッズ
- 夏:涼しげなアクセサリーや小物
- 秋冬:あたたかい布小物やギフト向け作品
- クリスマスや母の日などのイベントも活用する
イベントや季節に合わせて作品を出すことで、買ってもらえるチャンスが広がります。
先を見ながら、少しずつ準備を進めていきましょう。
ハンドメイド販売に関わる法律をチェックする
ハンドメイド販売でも、守らないといけないルールがあります。
知らなかったでは済まされないので、基本だけでも確認しておきましょう。
- 著作権・商標権の基本を知る
- 参考:著作権/文化庁
- 食品や化粧品を扱う場合の注意点 など
信頼される作家になるためにも、ルールはしっかり守ることが大切です。
わからないことがあれば、それぞれのホームページで調べておきましょう。
ハンドメイドの注意点については、下記の記事でくわしく説明していますので参考にしてください。


経理や事務の基本的な流れを理解する
ハンドメイド作家として活動を続けるためには、お金の管理もとても大切です。
難しそうに感じるかもしれませんが、基本をおさえれば心配いりません。
売上や仕入れの記録方法
毎月の売上や使ったお金は、必ず記録しておきましょう。
- 日付・内容・金額をノートや表にまとめる
- 売上と経費を分けて書く
- 領収書やレシートは取っておく
最初は手書きでも問題ありません。
慣れてきたら、表計算ソフトなどを使っても良いでしょう。
確定申告や開業届の基礎知識
副業でも、売上が増えてくると確定申告が必要になります。
- 所得が年間20万円を超えると申告が必要(給与がある人)
- 継続して販売する場合は、開業届を出すと青色申告が使える
- 青色申告は控除額が大きくなり、節税にもつながる
参考:国税庁
税金のことでわからないときは、税務署に相談するのが安心です。
無理なく続けるための事務管理のコツ
毎日の作業に追われてしまうと、事務が後回しになりがちです。
- 月に1回まとめて記帳する日を決める
- 作業と記録の時間を分けて考える
- 家計簿アプリや表などを活用する
完ぺきを目指す必要はありません。 「つづけられる仕組み」を作ることがいちばんのポイントです。
まとめ
ハンドメイド作家になりたい方に向けて、準備から販売、そしてステップアップまでの流れをお伝えしてきました。
ひとつひとつのステップをしっかり踏めば、少しずつ自信がついていきます。
- ジャンルと作る作品を決める
- コンセプトや世界観を考えて、お店の土台をつくる
- ネットショップやSNSなど、販売・宣伝方法を自分に合った形で選ぶ
- 少しずつお店を育てていく
- 法律や経理も含めて、安心して続けられる体制をつくる
どれも大切なポイントですが、最初からすべて完ぺきにやろうとしなくて大丈夫です。
まずはできるところから始めて、楽しみながら進めてみてくださいね。
行動を起こすことで、きっとあなたの世界が広がっていきます。



これからハンドメイド作家としての一歩を踏み出すあなたを、心から応援しています!

